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海苔の話

海苔のよもやま話

海苔についての様々な話題を取り上げます。

  • 其の一

    「一番摘み」 「初摘み」とは?

    各産地において、その年で一番最初に摘まれた海苔を「一番摘み」「初摘み」といいます。
    (摘まれる時期は11月~12月頃)タネ付けをしてから採摘まで30日しか経ってない若い海苔で、柔らかく香りが良いのが特徴です。
    また、一度、海苔網上で伸びた大きな海苔の葉体を摘み採ります。
    と、下についている小さな海苔芽が伸び始めて、10~15日後には再び摘める大きさまで成長します。
    この海苔が「二番摘み」となります。この海苔は一般に、一番摘み海苔よりも硬く、採取回数を重ねるごとにその硬さ増します。

  • 其の二

    2月6日は
    「海苔の日です」

    「海苔の日」は、海苔をたくさんの人に紹介し、生産者の皆さんが日頃の生活の糧である海苔で感謝の気持ちを表すために、昭和42年に設けられました。この由来となったのは、大宝2年(西暦702年)に施行された大宝律令の中で、海苔が産地諸国の物産に指定され、租税として徴収されたという記録にもとづいたもので、施行開始日である2月6日を「海の日」としたものです。

  • 其の三

    海苔を数える単位「帖」「枚」について

    紙や海苔のような薄いものを数える単位が「帖」です。
    紙の場合には、美濃紙で48枚、半紙ならば20枚、西洋紙ならば12枚が一帖。
    海苔の場合は、10枚が一帖となっています。
    今ではほとんどの海苔が焼いたり、焼いてから味を付けたりして加工されていますが、昭和20~30年頃までは加工された海苔は少なく、ほとんどが焼かないで売られていました。
    そのときの販売単位が「帖」であり、10枚だったのです。
    ちなみに、生産者と流通業者の間では、10帖をひとまとめにして紙を帯を付けた束を単位とし、それを「一杷(わ)と呼んでいました。

  • 其の四

    全判海苔の大きさは?

    全判の大きさは、縦21cm×横19cmと決められています。
    半端なサイズとなっているのは、昔から使っていた木枠や簀(す)のサイズの名残なのです。

    全判海苔
  • 其の五

    「浅草海苔」とは?

    海苔の養殖が始まった江戸時代、東京の浅草付近の海で採れた海苔を「浅草海苔」と呼んでました。また一説によると、浅草紙の漉き方に習ったため、あるいは、浅草観音の門前で売られていたため、という説のあります。
    「浅草海苔」の品種名は、「アサクサノリPorphyra tenera」といい、昭和30年頃までは全国各地で養殖されていました。しかし、海況の変化や病害に弱いという難点があったために、アサクサノリより成長が早く、収穫量も多い「スサビノリ」が養殖されるようになりました。原罪、アサクサノリは、環境省のレッドデーターブックにおいて「絶滅危惧種(CR+EN)」(絶滅の危機に瀕している種)に分類されており、非常に貴重な品種となっています。

  • 其の六

    海苔の語源は?

    ヌルヌルするという意味の「ヌラ」がなまって「海苔」になったと考えられています。平安時代は「紫菜(むらさきのり)」「甘のり」と呼ばれていましたが、地方により呼び名が変わり江戸時代には「海苔」と呼ばれるようになりました。ちなみに、韓国で海苔は「海衣(ハイホ)」中国では「紫菜(シーツアイ)」と呼ばれています。

  • 其の七

    海苔は日本古来の
    食べ物

    670年頃に書かれた風土記二「常陸(ひたち)の国、ノリ浜で紫菜(むらさきのり)を干していた」という記述が見られます。また、大宝2年(西暦702年)に施行された大宝律令の中では、朝廷への調(ちょう:現在の税金)として海産物29種の1つに指定されていました。
    そして、海苔が日本古来の食べ物であることを証明するものとして、神社で神様に捧げる供物[神饌]があります。
    例えば、伊勢神宮で神嘗祭(かんなめさい)を行う際にお供えする品物の中にも、海苔が入ってます。

    平安貴族
  • 其の八

    海苔を作っているのは日本だけ?

    本格的な海苔養殖をしている国は、日本、韓国、中国の3か国です。 韓国の家庭では、塩味を付けたゴマ油をごく少量塗ってから、熱したフライパンに押し付けて焼き、4つに切って、食卓の上に盛上げます。この海苔で出されている料理を包んで食べるのです。
    中国では、お誕生日やお祝いの日には、海苔をいれたスープを作っています。

    海苔養殖
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