ここでは海苔に含まれる栄養や、その美味しさについてご紹介いたします。
焼き海苔の美しい焼き色の
秘密
焼く前の海苔は、黒紫色や黒褐色をしています。この色は、海苔に含まれている緑色の葉緑素、橙色のカロテノイド、紅色の紅藻素(コウソウソ)、藍色の藍藻素(ランソウソ)の4つの色素の色が混ざり合って生まれたものです。
海苔を焼くと、これらの色素のうち比較的熱に弱い紅藻素と藍藻素が減少します。そして、ほとんど変化しない葉緑素の緑色と元々含量の多い藍藻素の藍色によって、あの美しい焼き色が生まれてくるのです。
焼くことで海苔の風味と美味しさが引き出されます。
焼くことで熱を加えることで、細胞を含んでいる膜の性質も変化し、昆布にも含まれている「グルタミン酸」や鰹節に含まれている「イノシン酸」などの旨味成分や香り成分が自由に通れるようになり、海苔独特のおいしさや風味が増してきます。
海苔には、昆布のうまみ成分である「グルタミン酸」、鰹節のうまみ成分である「イノシン酸」、しいたけのうまみ成分である「グアニル酸」などがたくさん含まれていますが、これらの「うまみ成分」はひとつひとつよりも一緒になった方がおいしくなります。
うまみは、1+1が2にはならず、3になったり、5になったりするのです。
おいしい海苔は、これらの成分の量が多いばかりでなく、それぞれのバランスが良いため、うまみ成分が助け合って何倍ものおいしさを作り上げているのです。
日本人には欠かせない和食の材料として、よく食べられる海苔ですが、海苔にも等級があります。
良い海苔、上級の海苔には以下のような特長があります。
上級な海苔はツヤが違う。
良い海苔は、一般的には、濃く深みのある色をしており、ツヤの良い海苔です。
上級な海苔は色が濃い。
色が濃い海苔には、色素(葉緑素、カロテノイド、紅藻素、藍藻素)がたくさん含まれています。
上級な海苔は旨み成分が多い。
味を良くするグルタミン酸(昆布のうまみ成分)やイノシン酸(鰹節のうまみ成分)などの量も多くなります。
このようなたんぱく質は上級の海苔ほど多くなります。
上級な海苔はミネラルやビタミンなどが多い。
ミネラルのリンやビタミンA.B.Cも上級品の方が多く含まれています。
海苔の等級は、海苔業界一般では、色ツヤで判別されますが、弊社では、色ツヤに加え、さらに海苔の口どけや柔らかさを、熟練した仕分け員が判別し、弊社独自の等級付けを行っています。
名島屋はお客様に満足いただけるように、厳選に厳選を重ねた海苔だけを提供しております。
一度口にしたら何度でも食べたくなる、名島屋の海苔を是非ご賞味ください。
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